この夏から旦那の海外赴任が決まりました！
場所はアメリカで、家族全員でついていく予定です。ですが、うちはミニチュア・ダックスフンドを２匹飼っています。海外に一緒に連れていくことは出来るのでしょうか。また、今後別の国にも転勤するかもしれないのですが、国によって規制が違うのでしょうか。
海外に日本で飼っている犬を連れて行きたいという場合、日本を出国するための条件と、相手国に入国するための条件の両方を満たすことが必要となります。まず、日本を出国するためには、動物検疫所において、出国前に狂犬病及びレプトスビラ症の検査を受け（狂犬病予防法7条等）、家畜防疫官が発行する輸出検疫証明書の交付を受けなければなりません。次に、相手国に入国するための条件については、国ごとに異なるため、渡航先ごとに大使館に確認する必要があります。
例えば、イギリスに入国する際には、輸出検疫証明書に獣医師の署名を受ける必要がありますが、アメリカに入国する際には、このような
署名は求められていません。また、国によっては、血清検査や狂犬病の予防接種を求められる場合もあります。
海外を転々とする場合、全ての国について、入国のみならず出国の条件を満たすことが必要になりますので、事前に大使館に確認することが大切になります。
なお、渡航先から2年以内に日本に帰国することを予定している場合には、①マイクロチップによる個体識別ができる、②マイクロチップ装着後に2回以上狂犬病予防注射をしている、③2回目の予防注射後の採決結果において、狂犬病抗体価が一定以上である等といった条件を事前に満たしていれば、帰国の際に、渡航先での係留時間が12時間に短縮されます。逆にこのような条件を満たさない場合、渡航先で180日間輸出（帰国）待機する必要がありますので注意が必要です。
