我が家にはゴールデン・レトリーバーがいます。成長するにつれて股関節が弱いと診察を受け、治療費が心配になりペット保険に加入しました。しかしホームぺージを見ていると「保険金不払い」という言葉が出てきました。よく読んでみるとその病気が補償の対象外だったり、保険料を申請したのに振込がされなかったり…と、いろいろ問題があるようです。日本ではまだ浸透していないペット保険ですが、本当に信用出来るのでしょうか。また、実際にどんな問題が起こりうるのでしょうか。
ペットも人間と同じように、病気にかかったり怪我をしたりすることがあります。ところが、ペットの場合、人間のように健康保険等の制度が存在しないため、高額な医療費を飼主が全額負担しなければなりません。
このような負担を回避するために、ペット保険がありますが、ペット保険については、平成18年を境にその規制が大きく変わりました。平成18年4月以前、ペット保険の多くが、無認可共済によって運営されていました。無認可共済の中には財務状況が不健全で保険金の支払能力に疑問がある、保険契約の内容が契約者保護に欠ける場合があるなどの問題を抱えたものも存在していました。
そこで、金融庁は、平成18年4月施行の改正保険業法により、無認可共済についても、通常の保険会社としての免許を得るか、少額短期保険業者としての登録を受けるかを義務付けました。少額短期保険業は、保険の内容が掛捨てに限定される他、責任準備金の積み立てや、資産運用規制、営業担当者の登録制、財務情報の開示等の規制を受けます。
これによって、業務の継続を断念した無認可共済もありますが、飼主の側から見れば、ペット保険に対する信頼が高まったということでもあります。現在では、大手の保険会社からペット保険が販売されています。
ペット保険についても、人間の保険同様、年齢や種類によって加入が制限されたり、一部の疾病が保障の対象外になっていたりということがあります。
加入に当たっては、保障の内容を精査し、本当に必要となった場合にきちんと保障が受けられるかどうかを確認する必要があります。