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コラム第一回 ~しつけをするのは犬自身の幸せのため~

「犬にしつけをするのはなぜ?」

こんな質問をしたら犬通の皆さんなので、たくさんの名答が返ってくる事でしょう。
でも、「訓練するのはかわいそう…」と思っている方も少なくないのでは?
初回は少しでも訓練を身近に感じていただく、そんなお話です。

他人に迷惑をかけない

まず、1番に考えなければならないのは他人に迷惑をかけない事。
一見矛盾しているように感じますが、犬の幸せを考えるととても重要です。
現在犬は人間社会でしか生きていけないのですもの。

もし、貴方の犬が近所からの苦情の対象になったら・・

うるさい、くさい、咬む…etc。
たとえ、甘咬みであっても犬嫌いの方にとっては咬んだ事に変わりないのです。実際に訴えられたケースもあります。その結果生活圏を狭められるのは犬たちであり、最悪手放す事や処分を強いられるケースも少なくありません。現にマナーの悪さから、都内の多数の公園などは犬立ち入り禁止になっています。

犬を自由にしてあげる為に、今すべきこと。

訓練と言うとなんだか犬をロボットのように言う事をきかせて、自由を奪っているように思われがちですが、もしもおトイレが出来たら、留守中にいたずらをしなかったら、お部屋で自由に放してあげられますよね?もしも、「オイデ」がいつでも確実にできたら、ドッグランで思いっきり走らせてあげられますよね?もしも静かにお行儀よくできたら、ペンションやお店に、また災害が起きても一緒に避難所に連れて行ってあげられますよね?犬にとっては何よりも大好きな飼い主さんといつも一緒にいることが一番の幸せなのですから。(あ、くれぐれもノーリードのお散歩はやめてくださいね。危険ですし、法律で禁止されています。)

仕事は生きがい

最後は仕事をする幸せ。
ちょっとびっくりしませんか?忙しい日本人にとって何もしないで暮らせたらどんなにいいか・・・と考えてしまう方も多いのでは。犬にやりたい事をやらせてあげたり、欲しいものをあげてしまったり、苦労させるのはかわいそうなんて思ってしまうもの。
でもね、彼らは暇なんですよ。だからな~んにもさせてくれないと、勝手に”お仕事”を見つけてきちゃうんです。スリッパを運んできたり、大切なお客様を追っ払ってしまったり…(笑)。お仕事する犬たちの目をみてください、キラキラしてるんです、「次はどんな命令?」なんて。
また、誰かの役にたてる喜びは物で穴埋めする事はできないのです。人間でも物やお金はとどまる事無く欲しくなり、結果どんなにたくさんあっても心の空白は埋まらないのです。蜂や蟻、野生の動物達はそれを良く知ってるんですね。もしかして人間が一番忘れてしまっているのかもしれません。その他ボケを防ぐ手助けにもなるんですよ。

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