犬の咬むという行動は、「甘咬み」と「本咬み」の2つに大きく分ける事ができます。 今回は子犬期の甘咬みについてお話したいと思います。
皆さん、甘咬みは幼少期の頃だけに見られる行動で成犬になったら直ると思っていませんか?そんな都合のいいものではありません。甘咬みを許し続けていると、いずれ本咬みに変わるケースも少なくないのです。
子犬同士が遊んでいるところを見たことがありますか?相手に激しく飛び掛ったり、咬みついたりしてじゃれあって遊んでいます。本来は、このように母親や兄弟との遊びの中で学んでいくのです。もし咬めば、母親や兄弟から嫌われて一人ぼっちになり、寂しい思いをするので、咬んではいけないということを学習します。しかし、ペットショップで売られている子犬たちのほとんどが生後2ヶ月齢前後でデビューしています。そのため生後40日齢前後で母親達と引き離されることになり、学ぶ機会を待たずに人間の飼い主の元へとやってきます。ですから、飼い主となった私達が子犬に学ばせてあげる必要があるのです。
2でお話したように、犬社会では咬めば嫌われて寂しい思いをするということから咬んではいけない事を学びます。このことをうまく利用したトレーニング方法があります。これは子犬にはかなり効果的で覚えも早いでしょう。
1. 子犬がもし、甘咬みをしたらすぐにサークルの中に戻します。
2. そして、その犬から見えない位置に立ち去りましょう。
3. その後、適当な時間を空けたら、再びサークルの外へ出します。
4. 1~3を繰り返します。
ただし、後におもちゃなどの遊び道具も咬んではいけないと思い、遊べなくなってしまうことを防ぐため、咬んでも良いおもちゃ(ボール、ぬいぐるみ、ロープなど)を1つ用意しましょう。そして、そのおもちゃを咬んだり、触れているときには思いっきり誉めてあげましょう。これで咬んでも良いものといけないものがあることを学ばせます。
子犬は叱っても、ただただ恐怖心を植えつけるだけなので子犬を叱るのはやめましょう。
百害あって一利なしです!
成犬の場合は、生い立ちによってしつけに大きな差が出てきますので、できればお近くの訓練士さんにご相談されることをお勧めします。
住マイルワン(名古屋)では無料のしつけ相談や有料の出張訓練も行っております。